2010年06月18日

今年後半の食のトレンドは「パンケーキ」!

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こんにちは。顧客視点アドバイザーの神原サリーです。
 
今日、こんなリリースが流れてきました。
 
ロイヤルホスト、3枚重ねの「パンケーキ」を期間限定特別価格399円で販売(日経プレスリリース)
 
ロイヤルホストは、一部店舗にて実施した初企画 “お好きなだけPancake(パンケーキ)”が 2010年6月16日(水)に大好評の中で終了したことを感謝し、全国のロイヤルホストで通常販売している3枚重ねの『パンケーキ』を、6月17日(木)より9月8日(水)までの期間限定特別価格380円(税込399円)にて販売します。
 
“お好きなだけPancake(パンケーキ)”は一部店舗および時間限定での販売だったため、Twitter(ツイッター)などで「平日15時から18時では行きたくても行けない」「近くのお店で実施していない」といった多くのご意見をいただきました。“お好きなだけPancake(パンケーキ)”は終了しましたが、店舗や時間を限定せずに皆さまに美味しくなったパンケーキを楽しんでいただけるよう、全国のロイヤルホストにて通常販売している3枚重ねのパンケーキを通常価格450円(税込472円)のところ、期間限定特別価格の380円(税込399円)にて、全国のロイヤルホスト各店舗営業時間内で販売します。
“お好きなだけパンケーキ”の噂は聞いていましたが、そんなにたくさん食べられない私としては、うーんという感じでした。今回の企画は、3枚重ねとのこと(冒頭の画像は、リリースと一緒に送られてきたのに5枚重ねなのはなぜ?)。ちょうどいい量でこの価格は魅力的に思えます。
 
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そういえば、先日も、サンフランシスコの朝食のお店「mama's」のパンケーキの美味しさのことを話題にしたばかり。
 
今年3月に原宿にオープンしたハワイのパンケーキの店、エグスンシングスにかける元タリーズ・ジャパンの松田氏の熱いコメントもあちらこちらで見かけます。
 
でね、それだけじゃないんですよ。私の専門分野ともいうべき家電のほうでも、今年11月にビタントニオからパンケーキプレート付きの「バラエティサンドベーカー」が発売されるという情報が入ってきています。
 
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ビタントニオのバラエティサンドベーカーというのは、元々はホットサンドやワッフルを焼くものとして販売されていたのが、プレートを追加購入することで、いろいろなお菓子やお料理ができると人気を博している調理家電。毎年11〜12月には、本体のカラーを限定色にして、プレートもオリジナリティに富んだものを付属している「プレミアムセット」を販売して、さらに注目を浴びています。
 
この「プレミアムセット」の2010年11月発売バージョンが、上の案内にあるハニーイエロー。人気のドーナツプレート(焼きドーナツが作れます)、定番のワッフルプレートに加え、今回新しくパンケーキプレートが付属される予定だとのこと。上下のプレートで一気に加熱するのでひっくり返す手間もなく、調理時間も短くて、外はカリッ、中はふっくらというのがうたい文句です(mama'sのパンケーキみたい!)
 
まだ、細かな仕様は検討中ということでしたが、「今年はパンケーキだと思うんです!」と企画担当の方が力説していました。
 
ここまでいろいろなところで「パンケーキ」の情報を耳にしては、放っておくわけにはいかないのではと思うのですがいかがでしょう? この人気はどこから? 
 
決して新しいものではないのに、どこか懐かしく、安らぎ感さえあって食べたくなってしまうパンケーキ。すでに火がつき始めたパンケーキの勢いにこれから注目したいと思っています。
 
 
 
 

2010年06月16日

PRは一切書かない、赤い黒板のメッセージ

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こんにちは。顧客視点アドバイザーの神原サリーです。
 
仕事の行き帰りにいつも通る道沿いに、こんな赤い黒板があります。実は、ビルの2階にある「美顔専門エステサロン」のものなのですが、2階へと上がる階段の下にこんな黒板を用意して、毎朝メッセージを届けているのです。
 
写真におさめた日のメッセージは
 
6月10日
本日は朝からとても暖かく、日差しが強かったですね!!洗濯物がよく乾きそうな1日です(笑) しっかりとUV対策をして本日も素敵な1日にしましょう!
 
ね? なんてことない、季節のご挨拶と「そうね」とうなずけるようなひと言でしょう? 最後にお肌のことがちょっと書いてあるところが美顔サロンらしいともいえますが、商売っ気は感じられません。
 
私は、「今日はどんなことが書いてあるかしら」と、毎日これを読むのを楽しみにしています。これが、「今週のおすすめプラン」とか、お店のチラシを貼ったものだったら、素通りしてしまうはずなのに、心のこもった押しつけがましくない、手書きのメッセージだから何だか心がふんわりと温かいもので包まれるような気持ちになれるんですよね。あんまり上手でない(ごめんなさい)文字だけれど、読みやすくて歩きながらでもちゃんと目に入ってきます。
 
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この黒板への手書きのPOPと通じるものに、「ツイッターの企業での利用」があると思います。お店や商品のサイトに誘導させるリンクを貼ったPRばかりのツイートばかりでは嫌気がさしてしまうのは当たり前。企業向けのツイッター本にも「顧客とのコミュニケーションツールとして使うべき」と書かれているのをよく目にしますよね。
 
良好なコミュニケーションを築き上げるにはとても時間がかかるけれど、決してあきらめない。ずっと続ける。そして何より発信する人が楽しんで行う…それが大事なのではないのかなと思います。
 
赤い黒板の文字を読むたびに、これを書いた人はどんな人だろう、きっとニコニコ笑顔で書いているに違いないし、楽しんでいるんじゃないかなと思うのです。
 
さあ、明日はなんて書かれているでしょうか?
 
 
 
 
 
 
posted by 神原サリー at 23:20| Comment(3) | TrackBack(0) | このPOPに惚れました♪

2010年06月15日

西日本新聞を読んで地方新聞の重みと大切さについて考える

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こんにちは。顧客視点アドバイザーの神原サリーです。
 
先週、金・土と出張で福岡に行ってきました。福岡は私が住みたいと思っている街でもあり、私好みの食べ物がいっぱいあることもあって大好きです。なので、仕事がらみで福岡に行けたことはとても幸せなことでした。
 
通常、出張だと翌朝も忙しくてホテルの部屋に届けられた新聞に目を通している時間がないのですが、今回は翌日の土曜日はオフだったので、朝もゆっくり。それで、福岡ならではの「西日本新聞」をじっくり読むことができました。そうしたら、3面記事の左上に設けられた4コママンガがなんと、さくらももこさんの「ちびまる子ちゃん」! 私は産経新聞の「ひなちゃん」も大好きですが、毎朝ちびまる子ちゃんのマンガが読めるなんてすばらしい。
 
それに、この「西日本新聞」、ページ数が多いんですよね。6月10日土曜日の朝刊が38ページ。帰宅して比べてみた産経新聞が26ページですから、かなりボリュームに差があることがわかります。他の全国紙が何ページくらいあるのか手元にないのでわかりませんが、38ページの新聞は読みごたえがあったのは事実です。
 
その中には、九州に感染者が多い成人T細胞白血病(ATL)の原因ウイルスHTLV1について考える「ATLシンポジウム」のことを扱った記事もありました。
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このシンポジウムは、西日本新聞社などが後援していることもあってか、新聞での扱いも1ページ全面。それで否応なく目に入り、どういう病気・ウイルスなのだろうと読んでみると…
 
成人T細胞白血病(ATL)とは、T細胞が異常増殖する白血病でヒトT細胞白血病ウイルスT型(HTLV−T)に感染後40〜60年以上の潜伏期間を経て感染者の一部に起こるT細胞性の白血病・リンパ腫。感染は主に母乳を介して起きるので、発生地域は局在することが多く、感染者は全世界で1,000〜2,000万人、日本では約100 万人と推定される。
 
1990年度に全国の感染者数を調べた研究では「いずれ自然に減っていく。対策は感染者の多い地域のみ対応すればよいのではないか」とされ、対策は各都道府県に任され、実際に母子感染対策をしたのは長崎や鹿児島など一部にとどまった。結果、2008年の再調査で、対策をした九州では減ったが、大都市圏では増え(人の移動などで)全国に拡散していることが分かった。
 
また、こんな説明もありました。
 
1990年度に当時の厚生省の研究班が「感染者は自然と減るので全国一律の対策は不要」と提言し、国も九州・沖縄の風土病と判断して対策を自治体に任せたことや、この20年間に2万人がATLで亡くなったこと、感染者が全国に拡散していることを知り、キャンペーン報道を始めた。


こんなにも情報化社会と言われているのに、伝わっていないこと、知らないでいること、ないがしろにされていることが多いのだなあとあらためて感じました。

 
ATLシンポジウムや HTLV1ウイルスのこと以外でも、地方新聞ならではの丁寧に拾い上げられた取材記事がたくさん載っていて、こういう記事を読みたいと願っている読者は多いのだろうなと。私はたまたま首都圏に住んでいるために、新聞というとどうしても全国紙のことを考えてしまいますが、こうした西日本新聞のような地方紙のありようを見ていると、「新聞なんてネットに比べたら情報が遅いし、内容も希薄」だなんて言ってはいられないなと。
 
これから、出張の際には、その土地の新聞をもっと丁寧に読んでみようと心に誓った私でした。
 
 
◆西日本新聞 「ATLシンポジウム」
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/177786
 
↓ HTLV―1(ヒトT細胞白血病ウイルスT型)についてはこちらがわかりやすいです
◆見過ごされたウイルス
http://www.nhk.or.jp/hot/2010/03/10.html
 
 
 
posted by 神原サリー at 11:21| Comment(0) | TrackBack(1) | サリーのひとりごと

2010年06月14日

プロアクティブの自販機、その原型をサンフランシスコ国際空港で発見!

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こんにちは。顧客視点アドバイザーの神原サリーです。
 
いつもお世話になっているデザイナーさんの会社が恵比寿にあり、お気に入りのショップが入っていることもあって、アトレ恵比寿によく立ち寄ります。そこで昨年秋ごろからでしょうか、テレビCMでおなじみの「プロアクティブ」の自動販売機が置かれているのに気づいて「化粧品の自動販売機とは、珍しいなあ」と気になっていました。
 
プロアクティブといえば、ニキビケアのための基礎化粧品。アメリカで生まれ、現在では世界65か国で販売しているようです。でも、実店舗はなく電話やWEBサイトから申し込んで購入する通信販売のみ。いくら60日間無料で試せるとうたってはいても、こうした通信販売に抵抗がある人もいることでしょう。すでにテレビCMで認知度は上がっているはずなので、どこか(実店舗)で気軽に買えるようになれば、「ニキビケアで悩んでいて試してみたいけれどなんとなく敷居が高かった人の背中を押すきっかけになりそうです。
 
でも、それにしてもパイロット店舗を出すのではなく、無人の自動販売機で化粧品を買わせようというのはチャンレンジャーだなあと思っていたのですが…
 
先月、サンフランシスコ国際空港から成田に向かう便の時間調整で空港内をうろうろしていたら、日本で見かけたのと似たようなプロアクティブの自販機を見つけ、「ああ、これが原型なのだ」と納得しました。こちらは、トラベル用のセットという位置づけになっています(冒頭の画像)。
 
こうした実績を経て、日本でも自動販売機型のショップの展開に踏み切ったということですね。
 
 
現在、日本では約30か所に「プロアクティブショップ」が設置されているようですが、私はなぜかこの自販機に遭遇する率が高いようで、先週出張で訪れた福岡でも、キャナルシティ博多と、マリノアシティ福岡の2か所で見かけました。
 
機会があったら、プロアクティブショップの売れ具合について、ぜひお話をうかがってみたいなと思います。
 

2010年06月13日

婦人画報VS家庭画報の“附録対決”と電子書籍のこと

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こんにちは。顧客視点アドバイザーの神原サリーです。
 
ここのところ、話題になっているのがキンドルやiPadの登場による電子書籍のこと。特に、雑誌の世界は競争が激しくて休刊や終刊が相次いでいます。でも、そんな中でも元気があるのが、宝島社の取り組みで有名になった附録の充実。いまや女性誌では、毎号バッグがおまけになっていて、どちらが主役かわからないほどです。
 
でもね、そんな附録合戦は若い子向けの女性誌ばかりだと思っていたら大間違い! 現在発売中の婦人画報と女性画報では、破格の附録をつけてマダムたちの「これは素敵!」を狙っています。
 
家庭画報ではショパンの生誕200年を記念して、本誌ではユーミンの特別レポートを、特別附録ではショパンの名曲16曲が収められたCDがついています。
 
いっぽうの婦人画報では、「おいしい京都」と名付けた有名料亭137軒の情報が美しい写真と詳細な取材記事と共に掲載されている別冊付録がついています。
 
で、どちらも1100円! 先日、美容院でこの2冊の老舗女性誌を見て、「なんだかすごいことになっている!」とびっくりした次第です。私が15年近くお世話になっている美容院「ブレイク・スルー」(千葉県松戸市http://www.h2.dion.ne.jp/~break-t/)では、完全予約制をとっていることもあってか、この雑誌にもすでに「○○様、予約済み」の文字があり、今回の特集と特別附録がいかにご婦人方の心を揺さぶっているのかがよくわかりました。
 
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でもね、今さらの指摘かもしれませんが、1冊あたりの本誌の重さが尋常ではありません。美容院でひざに置いてみているだけでも疲れるし、ましてや買ってかえるなんてもってのほかの重さです。定期購読を視野に置いての構成としても、これは辛いんじゃないかなあと思いました。
 
婦人画報の重さがギリギリ耐えられる感じで、今号の家庭画報は重すぎかなと思います。年がいもなく、いまだ愛読している女性誌(ファッション誌)がドマーニなので、ピントがずれているかもしれませんが、電子書籍問題が話題になっている今、やはり、1冊の重さは見直したいところなのではないでしょうか。
 
本分の文字のQ数をギリギリまで大きくして妙齢の女性に配慮していることは素晴らしいですが、たぶん次にとるべき道はあるのではないかと。
 
iPadの発売に合わせて、ヴォーグが紙とは違う発信の仕方を打ち出していることはやはり素晴らしいと思います。これからの日本の雑誌のあり方、注目したいなと思います。
 
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2010年06月10日

「銀座あけぼの」のおもてなし

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こんにちは。顧客視点アドバイザーの神原サリーです。
 
明日は福岡へ出張があるので、手土産にとオフィスの近くにある「銀座あけぼの」に立ち寄りました。間口の狭い店内には、銀座土産を買おうという妙齢のご婦人たちであふれていました。この詰め合わせにしようと目星はつけたものの、なかなか順番が回ってきません。
 
ふと、壁の端のほうにあった張り紙に目をやると、「ご進物などのご手配などは地下でも承っております」とのこと。レジのところでせわしく働いている店員さんに声を掛けてみると、「ぜひ地下のほうへどうぞ」という案内があり、地下があるなんて知らなかったなあと思いながら狭い階段を下りてみました。
 
するとどうでしょう。1階の喧騒とは別世界のような落ち着いたたたずまいの店内には、格調高く進物の品々や季節の和菓子などが並べられています。どのような進物か、個包装になっているもののほうが大人数で分ける場合は便利だとか、賞味期限はこれくらいなどなど、ゆっくりした話し方で丁寧に説明してくれるの、送り先の好みや人数などを思い描きながら楽しく商品を選ぶことができて感激しました。
 
相談に乗ってもらいながら品物を決め、包装をお願いして待っていると、先ほど接客をしてくださったのとは違う店員さんが「少しばかりですがお召し上がりになってお待ちいただけますか」と、おせんべいと冷茶、おしぼりを持ってきてくれたのでした。
 
喉が渇いていたこともあり、冷茶のおいしかったこと! パリッとしたおせんべいのおいしかったこと!
 
明かりを落とした落ち着いた雰囲気の空間と、配送伝票などを書くのにも便利な黒く磨かれたカウンター、そして座り心地のよい椅子。地下に足を踏み入れいたことのない人には体験できないうれしいひと時でした。
 
銀座という場所柄、季節の贈物などをここでまとめて注文する人も多いのでしょう。狭い1階ではちょっとした詰め合わせやバラ売りの和菓子を買い求める人でにぎわっているため、地下にこのようなゆったりとした“特別室”(大げさかも!)を作ることを考えたのだと思います。
 
すぐ近くにありながら、これまであまり利用していなかった「銀座あけぼの」。今日のうれしいおもてなしのおかげで、これから手土産はここで買うようにしたいと思った私でした。
 
 

2010年06月09日

さえらさんのWebサイト運用セミナー

こんばんは。顧客視点アドバイザーの神原サリーです。
 
日頃更新を怠っている私が、今日2度目のブログアップ。というのも、尊敬する友人のさえらさん(佐田さえさん:サエラプランニング代表)が、6月29日にセミナーを開催するとのことで、ぜひそのお知らせをしたかったから。
 
彼女は私よりずっと若く美しい才女ですが、数年前に1年弱、ある会社で一緒に仕事をしたことがあります。当時私はフリーランスライターとして活動する傍ら、その会社で企画・広報として非常勤で働いていました。その後、私は独立したわけですが、彼女もこの4月からwebプランナーとして独立し、元SEという経験やコンテンツプランナーやコーチングの資格を生かして精力的に活動を始めています。
 
そんなさえらさんのセミナーの概要は・・・
 
◆顧客視点マーケティングにもとづくホームページの作り方セミナー
 

現在、Webサイトを作るためのサービスやツールは、無料のものが多くあります。
それらを利用することで制作費を小さくし、マーケティングとアクセス解析にコストをかけることで、Webサイトから売り上げを上げるためのノウハウを自社内に持つことが可能です。
そのためにやるべきこと、知っておくと良いスキルをお伝えいたします。

外部に委託せず、できれば自社内でWebサイトを運用したいという方にもおすすめの内容です。
 
6月29日(火)13時〜 東京セミナー学院406号室で開催
 
詳細は⇒ http://kokucheese.com/event/index/3033/
 
 
おー、冠に「顧客視点マーケティング」とついていますね。実は、さえらさんから事前に「顧客視点マーケティング」という言葉を使っていいかと相談を受けたのですが、これって固有名詞でもないし、一般名詞と考えていいですものね。私が縛る理由なんてないですもの、もちろんOKとお返事しました。顧客視点で考えるマーケティングがもっと広まることを望んでいます。
 
ちょっと気になってGoogleで「顧客視点マーケティング」を検索してみたら、私のこのブログが第3位、Yahoo!ではなんと第1位に表示されていました。どうやら少しずつ浸透してきて、いつのまにか認知されてきているみたいです。
 
リンク集にも、マーケティングのベテラン、理央周さんのブログに加えて、さえらさんの「顧客視点でwebマーケティングを考える☆さえらブログ」(http://ameblo.jp/saelalog/)を追加しましたので、ぜひお読みください。考え方がとても私と似ていて、「これは私のブログ?」と錯覚してしまうほど(いいえ、もっと聡明です)。
 
ご自身でHPを作られていて、アクセス数アップや売上のアップを望んでいる方は、29日のセミナーもぜひ。
 
 

ツイッターとも連動しているグンゼの「パパパンツキャンペーン」素敵です

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こんにちは。顧客視点アドバイザーの神原サリーです。
 
木村カエラちゃんの「パンパカパーンツ!」のCM以降、何だか元気のあるグンゼのボディワイルド。100色ものカラフルな男性用の下着はプレゼント需要が大幅アップなのだとグンゼの広報担当者にうかがったことがあります。3月の卒業の時期には、お世話になった先生へのプレゼント用に高校生たちが「何色にする?」とワイワイいいながら売場を占拠している様子も見られたのだとか。プレゼントする相手にぴったりの色や柄を探すのも楽しく、みんなでお金を出し合って買うにも、1枚あたりの単価が安いので買いやすい…そんな理由だったのではと。
 
そんなボディワイルドですが、6月21日まで「パパパンツキャンペーン」というのをやっています。
 
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これは、3月の展示会にお邪魔した時のキャンペーンのイメージ。「子どもの絵をそのままプリントして父の日にプレゼントにする」というコンセプトは決まっていたようですが、詳細はまだ未定だったもよう。
 
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こんなイメージで父の日のプレゼントキャンペーンができないか計画中だったようです。
 
で、先日、あの企画どうなったのだろうとグンゼさんのサイトを見てみたら、やってました。すでに8000以上もの応募があるようでびっくり!
 
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(画像をクリックすると大きくなります)
 
ね、こんなふうに応募された絵がサイトにアップされていて、見られるようになっています。最終的には応募者すべての中から100人に本物のパパパンツがプリントされてプレゼントされるようですが、応募者全員の絵が、パパパンツのデザインとなって、WEB上で見られるのがポイント。
 
「あ、うちの子のパパの絵が、載っている!」と見つけたら、そのパンツをクリックすると…
 
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(画像をクリックすると大きくなります)
 
メッセージとともに大きな画像が表示される仕組みになっています。しかも、なんとツイッターと連動していて、このパンツについてつぶやけるようになっているんですよね。
 
たとえば、お父さんがわが子が描いてくれた「パパの顔」がデザインされたパパパンツについて、その感激ぶりを画像へのリンクとともに語る…などなど。
 
これなら、本物のパンツが当たらなくたってうれしいです。応募者が増えるわけだと思いました。似顔絵をそのまま布にプリントする技術&そのアイデアも素晴らしいですが、応募してみたいと思わせるWEBの仕掛けが顧客の心をとらえていて素晴らしいなあと。 
 
うーん、わが子が小さかったころにこんな企画があったなら、絶対応募するのになあ。いいなあ、今のお父さん・お母さんたち!
 
◆グンゼ BodyWild 「パパパンツキャンペーン」

http://www.bodywild.com/papapants/about/index.html
 


 

2010年06月07日

国際展示場前にレッドブル、現る!

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こんにちは。顧客視点アドバイザーの神原サリーです。
 
先週、リビングライフインテリア展の取材で2回もビッグサイトに行ってきた私ですが、帰りがけに国際展示場駅とビッグサイトとの中間地点で「レッドブル、翼をさずける。」で有名なレッドブルのキャンペーンカーに遭遇しました。
 
人目をひくキャンペーンカーには、2人のキャンペーンガールが乗っていて、レッドブルの形をした保冷バッグに入れたレッドブルの試供品とパンフレットを道行く人に配っています。これまで、このエナジードリンクの存在は知っていても飲んだことはなかったし、飲んでみようとも思わなかったのに、10センチヒールのパンプスを履いて、4時間近く歩きづくめだったのですから、「私に翼をさずけてほしい!」と思って、吸い寄せられるようにキャンペーンカーのところに行ってサンプルをもらってきてしまいました。
 
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カフェインがコーヒー1杯分も入り、アルギニンやビタミンB群が配合されているとのことですが、炭酸飲料で酸味もあるため飲みやすく、確かに元気が出たような…。
 
「RED BULL、翼をさずける。」というキャッチコピーはさすがだと納得した次第。
 
それにしても、こうしたドリンク類のサンプリングの場所として、ビッグサイトの近くを選ぶというのはすごいなあと思いました。10センチヒールは別としても、とにかくこうした展示会は配布される資料の量も多く、会場が広くて歩き疲れるものだし、はっきりいって会場を出てくるときには「疲労困憊」になりますもの。
 
ちなみに、キャンペーンガール嬢は、サンプリングの際に必ず、プルトップを開けてその場で飲むように促し、「カフェインが入っていますが大丈夫ですか?今までに飲んだことはありますか?」などの声を掛けることを徹底していました。疲れている今、飲んでみて実感してもらうことが重要なポイントだし、体質が合わない人もいるので、その点にも注意が必要だからでしょう。
 
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調べてみたら、缶ジュースではないのでけっこう高いのですね。ツイッターなどでもたまに夕方になると「冷えたレッドブル、飲みたい」などの発言を見かけますが、人気のほどはさていかに?
 
レッドブルを飲んでみたこと、ありますか?
 

2010年06月05日

アボカド、交換いたします

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こんにちは。顧客視点アドバイザーの神原サリーです。

私はアボカドが大好きで、好きな食材のうちの五本指に入るほどです。友人にもアボカド好きの人が多いのですが、よく話題になるのが「ちょうどよく熟したアボカドを買うのって難しいよね」ということ。

これならいいかなと思って切ってみると、中が黒かったり、筋っぽかったりすることもあってがっかり。かといってまだ固すぎるのもおいしくないし、アボカド選びは難しいものです。

ところが、先日、久しぶりに自宅近隣のマルエツに行ってみたらアボカド売り場にこんなPOPがあったのです。冒頭の画像では読みづらいかもしれないので、書き出してみましょう。

「熟したアボカドを切ったときに黒いすじがあることがありますが、これは繊維質です。黒い斑点はオイルが酸化したもので食べても害はありません。お持ちいただければ交換いたします。売り場の担当までお持ちください。」

実際に交換しに来る顧客がどれくらいいるのか(いるのかいないのか)わかりませんが、こんなふうに書いてあれば安心して買えますよね。マルエツの野菜売り場の担当の方、すばらしい!

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さて、ここからはおまけの話。実はアボカドを理想的な熟し加減で食べる方法があるんです。

それは、冷蔵庫の上(天面)にタオルを2〜4ツ折りにして置き、その上にまだ青いうちのアボカドをそっと置いておくというもの。

だいたい3〜4日で(気温が低い季節ではもう少しかかるかも)、ちょうどよく熟します。すぐに食べたいときには向かないけれど、安いときにまとめ買いして冷蔵庫に入れておき、食べる予定に合わせて、冷蔵庫の上の指定席に移すといいですよ。

冷蔵庫の上は一年中温度が安定しているし、何かとぶつかったりする心配もないからいいんです。ただし、置いたまま忘れないでくださいね!

あ、アボカド売り場のPOPに「まだ青いアボカドは冷蔵庫の上に置いておくと3〜4日程度でちょうどよく熟します」なんて書いておくのもいいかもしれませんね。
posted by 神原サリー at 10:05| Comment(3) | TrackBack(0) | このPOPに惚れました♪

2010年06月04日

象印の美しい炊飯器「ZUTTO」のしゃもじ立て、そのこだわりこそを伝えたい。

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こんにちは。顧客視点アドバイザーの神原サリーです。
 
冒頭の画像を見て、「あれ、今日どこかで見たな?」と思われた方は、私のことをよくご存じの方ですね! そうです、昨日訪れた「インテリアライフスタイル展」(国際展示場にて6/2〜6/4に開催)で見かけた、象印の炊飯器「ZUTTO」です。
 
デザインと機能との融合をテーマに、象印では5年前からこの美しいデザインの炊飯器を販売しています。そのあたりのことについては、別宅「Sallyの家電研究室」(http://kaden.k-sally.jp/article/38733522.html)のほうに書いたのでそちらを見ていただくことにして、ここではその裏話というか、私の本領ともいうべき「顧客視点」でこの炊飯器のことを少しお話したいと思います。
 
昨日の展示会で、象印さんのブースに行って、この炊飯器を見つけたとき、「そうだった、象印ってこんな素敵なデザインのものを作っていたのだった」と思い出し、うれしくなって写真も撮らせていただいたのでした。それが冒頭のものです。いろいろとお話をうかがって、最後にふと炊飯器の内釜のことが気になり、ふたを開けてみたんですね。
 
そうしたら、計量カップのほかに、なにやらグレーの物体がはいっていて、真ん中には切り込みのようなものがあります。
 
「これ、何に使うんですか?」と思わず聞いてしまいました。
 
「ああ、それですか、それはしゃもじ立てです」との返事。
 
この炊飯器はご覧のように天面がフラットでステンレスの質感にもこだわったデザインになっています。そのため、普通の炊飯器にあるようなしゃもじを立てておくようなフックを炊飯器につけたくなかったといいます。かといって、しゃもじの置き場に困ってはいけないと、そばに置くようなしゃもじ立てを同梱することにしたのだとのこと。
 
どんなふうに使うのか見たいという私のリクエストにこたえて、しゃもじを探して持ってきてくださったので撮影したのが、この写真です。
 
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こんなふうにしゃもじを横に立てかけておけるようになっています。
 
なるほど! デザイン性も損なわないし、しかもそばに置けておけるので利便性もいい。さすがです。
 
「へー、さすがですねぇ。いいですね。ここぜひ教えてあげたいポイントですよね」と言って、「ZUTTO」のカタログを見てみたのですが…
 
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これがCDサイズのパンフレットの表紙です。「ZUTTO」シリーズの3製品、炊飯器と電動ポット、コーヒーメーカーがキッチンカウンターに置かれている様子が写真になっています。目を凝らして見てみても、ここに例のしゃもじ立てはありません。でも、それはある意味当たり前かもしれません。表紙ですし、デザインイメージが大切ですもの。
 
それで、パラパラめくって炊飯器のページを見てみました。
 
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でもね、やっぱりしゃもじ立ては写っていません。せめて小さい字のテキスト部分には、しゃもじ立てへのこだわりや同梱されていることが掲載されているかと思ったのですが、それもありません。
 
「え?どうして?これって、買った人がふたを開けてみて初めて気づくということですか?」と私。
 
「うーん、そういうことになりますね。たいしたことじゃないと思ってましたしね。でも言われてみると展示するときもこうしてしゃもじを横に置いておけばいいんですよね」と担当者氏。
 
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デザインを損ねないように考えたしゃもじ立ての存在なんて、地味なものだし、しゃもじ立てが気に入ったからこの炊飯器を買う人はいないでしょう。でも、「こういうところも気を配ってこだわったんですよ」ということを知ったら、「何だかいいな」と思った人が「すごくいいな」に変わることはあると思うのです。
 
どんなにいいものでも、どんなにちょっとしたこだわりでも、それを教えてくれなければ顧客には伝わらないんですよね。それはとても残念なことだなと思います。
 
たかがしゃもじ立て、されどしゃもじ立て。
 
もし私が売場に立っていたら、訪れたお客様にこんなふうに言います。「この炊飯器、デザインが素敵でしょう?でも、さらに秘密があるんですよ。ほら、これです。炊飯器の横に付けておかないで、こんなふうに立てておけるようなしゃもじ立てがついているんです。ちょっといいと思いませんか?もちろん、炊飯機能だってIHですし、無洗米、玄米だっておいしく炊けます。内ブタの周りの部分もフラットになっているからお手入れも簡単です」
 
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ちょっと辛口の話になりましたが、ものづくりに感激したからこその顧客視点アドバイザーとしての提案でした。 「ZUTTO」のパンフレット、次のを作るときにはぜひ小さくでいいから説明を入れてくださいね…
 
 
 

2010年06月02日

グリーンコーラを飲んでみたら…

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こんにちは。顧客視点アドバイザーの神原サリーです。
 
ここのところ、食べ物・飲み物の話題が続いていますが、今日は5月25日に発売されたばかりの「GreenCola(グリーンコーラ)」のこと。新発売になったものは何でもチェックしてみないと気が済まないというわけではなく、心にビビッと来たものは逃さず手に取る…という精神の私。電車の中でグリーンコーラの広告を見て、「え?コーラ飲料をアサヒから?」ということがどうにも気になり、続いて「着色料・カフェイン・保存料ゼロ」「食物由来の原材料」あたりも気になって、さっそく購入してみたのでした。
 
微炭酸何て言う言葉もある中で、けっこうちゃんとした炭酸感があり、確かに後味に薬っぽい感じもなくて爽やか。甘さはかなりあると思うけれど、カフェインゼロだし、お風呂上りにこんなコーラが飲みたいときもあるなあと思いました。
 
大学生の次男も一口飲んでみて「あ、これ好き」とのこと。
 
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最近やたらとゼロばやりだけれど、カロリーゼロなのに甘さのある飲み物は何だか怖いイメージがあるんですyね。一方で『カフェインゼロ』の動きも気になるところ。カフェインには利尿作用があるので、、寝ている間に失われた水分を補給するためには、朝にカフェインレスのものを飲んだほうがいいという向きと、寝る前のリラックスタイムにはカフェインレスのものをと提唱する向きと2つあると先日の産経新聞に出ていましたっけ。
 
私はコーヒーでかなりのカフェインを摂取しているので、それ以外では控えたいという感じでしょうか。とても喉が渇いて、スカッとした炭酸飲料が飲みたいときや、お酒を飲み過ぎて、だけど水じゃないものが飲みたいときにもいいのかなあ、このグリーンコーラ。
 
たまに飲むコーラとしては、これ、好きだなというのが正直な感想です。ただ、「素材派コーラ」というのはわかりやすいようで漠然としているような。何がいいか、ちょっと考えてみようと思います。 

 

ちなみに、アサヒからコーラ系の飲料を発売するのは17年ぶりとのこと。大人の炭酸シリーズの第1弾がこれで、この後、第2弾の炭酸飲料も発売されるそうですよ。
 
 
 
 

2010年06月01日

サンフランシスコの“朝ごはん”のお店、mama'sのこと

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こんにちは。顧客視点アドバイザーの神原サリーです。
 
ちょっと間があいてしまいましたが、5月の中旬に訪れたカナダ〜アメリカのマーケティングレポートの第3弾をお届けします。サンフランシスコの聖ピーター&ポール教会のすぐそばにある「mama's」というお店は、8時の開店を前に行列ができるほどの人気店。近隣に住む人はもちろんのこと、US各地からサンフランシスコにやってきた旅行客まで多彩な人種の人たちが朝ごはんを食べにやってきます。
 
ちょっと離れて行列ぶりを見てみましょう。
 
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ほらね、こんなふうに坂の途中にずらりと並んでいます。このmama'sで出されるのは、フレンチトーストやオムレツ、パンケーキ、エッグベネディクトなど。お店の名前のとおり、アメリカのお母さんたちが昔から作ってきたメニューばかりです。
 
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こちらのパンケーキは3枚重ねでフレッシュなベリーがのっていて、$7.75。ふんわりとしていて、でも甘すぎなくて本当においしかった! 日本では朝ごはんをほとんど食べない私なのに、どんどん注ぎ足してくれるアメリカンコーヒーと一緒にぺロリと食べてしまいました。まあ、かなり早起きして、7時半前から並び、ようやくテーブルについたのが9時前だったということもあるんですけれどね。
 
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こちらは、マフィンにポーチドエッグをのせ、ちょっと酸味のあるオランディーヌソースをたっぷりかけたエッグベネディクト。ホウレンソウとマッシュルームを添えたもので、こちらは$9.95。
 
店内に入ってもテーブルにつけるまではまだ時間があって、先に数あるメニューの中からオーダーしてお金も払ってしまいます。みんな長居はしないので、そろそろ席があくころに、ちょうど自分たちのオーダーしたお料理が出来上がっているという仕組み。カウンター越しに大きな鉄板で、パンケーキやフレンチトースト、オムレツ、ベーコン、ポテトなどがジュージュー焼かれているのが見えて、思わずお腹が鳴ってしまいます。

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アメリカンコーヒーはこんなグリーンのマグカップにいれられて、どんどん注ぎ足してくれます。パンケーキにはメープルシロップのほか、ブルーベリー(と思われる)ジャムがどーんと添えられていました。
 


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3月に原宿にハワイで人気のパンケーキのお店、エグスンシングスがオープンして以来、やはり行列続きの人気店になっているようですが、エグスンシングスもハワイに1店あるだけで、それを日本にもオープンさせたくてタリーズコーヒージャパンを立ち上げた松田公太氏が日本展開に奔走したのですよね。
 
私はハワイ店・原宿店ともに、まだエグスンシングスには行っていないので味のほどはわかりませんが、mama'sのパンケーキなどを実際に食べて、お店のアットホームな雰囲気を体験してみると、松田氏の気持ちがよくわかる気がします。
 
まあ、とはいえ、その土地で食べるからこその良さもあると思うので、海外の人気店をそのまま日本に持ってきたら成功するかどうかは難しいところだとは思いますが。
 
ちなみにこのmama'sは朝8時にオープンで、ランチも営業していますが、15時には閉店。本当に朝ごはんのお店なんですよね。もしも機会がありましたらぜひ。早起きして行列するだけの価値はあると思いますよ。

 
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こちは、mama'sのすぐ近くにある聖ピーター&ポール教会。