2010年06月04日

象印の美しい炊飯器「ZUTTO」のしゃもじ立て、そのこだわりこそを伝えたい。

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こんにちは。顧客視点アドバイザーの神原サリーです。
 
冒頭の画像を見て、「あれ、今日どこかで見たな?」と思われた方は、私のことをよくご存じの方ですね! そうです、昨日訪れた「インテリアライフスタイル展」(国際展示場にて6/2〜6/4に開催)で見かけた、象印の炊飯器「ZUTTO」です。
 
デザインと機能との融合をテーマに、象印では5年前からこの美しいデザインの炊飯器を販売しています。そのあたりのことについては、別宅「Sallyの家電研究室」(http://kaden.k-sally.jp/article/38733522.html)のほうに書いたのでそちらを見ていただくことにして、ここではその裏話というか、私の本領ともいうべき「顧客視点」でこの炊飯器のことを少しお話したいと思います。
 
昨日の展示会で、象印さんのブースに行って、この炊飯器を見つけたとき、「そうだった、象印ってこんな素敵なデザインのものを作っていたのだった」と思い出し、うれしくなって写真も撮らせていただいたのでした。それが冒頭のものです。いろいろとお話をうかがって、最後にふと炊飯器の内釜のことが気になり、ふたを開けてみたんですね。
 
そうしたら、計量カップのほかに、なにやらグレーの物体がはいっていて、真ん中には切り込みのようなものがあります。
 
「これ、何に使うんですか?」と思わず聞いてしまいました。
 
「ああ、それですか、それはしゃもじ立てです」との返事。
 
この炊飯器はご覧のように天面がフラットでステンレスの質感にもこだわったデザインになっています。そのため、普通の炊飯器にあるようなしゃもじを立てておくようなフックを炊飯器につけたくなかったといいます。かといって、しゃもじの置き場に困ってはいけないと、そばに置くようなしゃもじ立てを同梱することにしたのだとのこと。
 
どんなふうに使うのか見たいという私のリクエストにこたえて、しゃもじを探して持ってきてくださったので撮影したのが、この写真です。
 
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こんなふうにしゃもじを横に立てかけておけるようになっています。
 
なるほど! デザイン性も損なわないし、しかもそばに置けておけるので利便性もいい。さすがです。
 
「へー、さすがですねぇ。いいですね。ここぜひ教えてあげたいポイントですよね」と言って、「ZUTTO」のカタログを見てみたのですが…
 
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これがCDサイズのパンフレットの表紙です。「ZUTTO」シリーズの3製品、炊飯器と電動ポット、コーヒーメーカーがキッチンカウンターに置かれている様子が写真になっています。目を凝らして見てみても、ここに例のしゃもじ立てはありません。でも、それはある意味当たり前かもしれません。表紙ですし、デザインイメージが大切ですもの。
 
それで、パラパラめくって炊飯器のページを見てみました。
 
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でもね、やっぱりしゃもじ立ては写っていません。せめて小さい字のテキスト部分には、しゃもじ立てへのこだわりや同梱されていることが掲載されているかと思ったのですが、それもありません。
 
「え?どうして?これって、買った人がふたを開けてみて初めて気づくということですか?」と私。
 
「うーん、そういうことになりますね。たいしたことじゃないと思ってましたしね。でも言われてみると展示するときもこうしてしゃもじを横に置いておけばいいんですよね」と担当者氏。
 
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デザインを損ねないように考えたしゃもじ立ての存在なんて、地味なものだし、しゃもじ立てが気に入ったからこの炊飯器を買う人はいないでしょう。でも、「こういうところも気を配ってこだわったんですよ」ということを知ったら、「何だかいいな」と思った人が「すごくいいな」に変わることはあると思うのです。
 
どんなにいいものでも、どんなにちょっとしたこだわりでも、それを教えてくれなければ顧客には伝わらないんですよね。それはとても残念なことだなと思います。
 
たかがしゃもじ立て、されどしゃもじ立て。
 
もし私が売場に立っていたら、訪れたお客様にこんなふうに言います。「この炊飯器、デザインが素敵でしょう?でも、さらに秘密があるんですよ。ほら、これです。炊飯器の横に付けておかないで、こんなふうに立てておけるようなしゃもじ立てがついているんです。ちょっといいと思いませんか?もちろん、炊飯機能だってIHですし、無洗米、玄米だっておいしく炊けます。内ブタの周りの部分もフラットになっているからお手入れも簡単です」
 
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ちょっと辛口の話になりましたが、ものづくりに感激したからこその顧客視点アドバイザーとしての提案でした。 「ZUTTO」のパンフレット、次のを作るときにはぜひ小さくでいいから説明を入れてくださいね…