2010年06月15日

西日本新聞を読んで地方新聞の重みと大切さについて考える

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こんにちは。顧客視点アドバイザーの神原サリーです。
 
先週、金・土と出張で福岡に行ってきました。福岡は私が住みたいと思っている街でもあり、私好みの食べ物がいっぱいあることもあって大好きです。なので、仕事がらみで福岡に行けたことはとても幸せなことでした。
 
通常、出張だと翌朝も忙しくてホテルの部屋に届けられた新聞に目を通している時間がないのですが、今回は翌日の土曜日はオフだったので、朝もゆっくり。それで、福岡ならではの「西日本新聞」をじっくり読むことができました。そうしたら、3面記事の左上に設けられた4コママンガがなんと、さくらももこさんの「ちびまる子ちゃん」! 私は産経新聞の「ひなちゃん」も大好きですが、毎朝ちびまる子ちゃんのマンガが読めるなんてすばらしい。
 
それに、この「西日本新聞」、ページ数が多いんですよね。6月10日土曜日の朝刊が38ページ。帰宅して比べてみた産経新聞が26ページですから、かなりボリュームに差があることがわかります。他の全国紙が何ページくらいあるのか手元にないのでわかりませんが、38ページの新聞は読みごたえがあったのは事実です。
 
その中には、九州に感染者が多い成人T細胞白血病(ATL)の原因ウイルスHTLV1について考える「ATLシンポジウム」のことを扱った記事もありました。
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このシンポジウムは、西日本新聞社などが後援していることもあってか、新聞での扱いも1ページ全面。それで否応なく目に入り、どういう病気・ウイルスなのだろうと読んでみると…
 
成人T細胞白血病(ATL)とは、T細胞が異常増殖する白血病でヒトT細胞白血病ウイルスT型(HTLV−T)に感染後40〜60年以上の潜伏期間を経て感染者の一部に起こるT細胞性の白血病・リンパ腫。感染は主に母乳を介して起きるので、発生地域は局在することが多く、感染者は全世界で1,000〜2,000万人、日本では約100 万人と推定される。
 
1990年度に全国の感染者数を調べた研究では「いずれ自然に減っていく。対策は感染者の多い地域のみ対応すればよいのではないか」とされ、対策は各都道府県に任され、実際に母子感染対策をしたのは長崎や鹿児島など一部にとどまった。結果、2008年の再調査で、対策をした九州では減ったが、大都市圏では増え(人の移動などで)全国に拡散していることが分かった。
 
また、こんな説明もありました。
 
1990年度に当時の厚生省の研究班が「感染者は自然と減るので全国一律の対策は不要」と提言し、国も九州・沖縄の風土病と判断して対策を自治体に任せたことや、この20年間に2万人がATLで亡くなったこと、感染者が全国に拡散していることを知り、キャンペーン報道を始めた。


こんなにも情報化社会と言われているのに、伝わっていないこと、知らないでいること、ないがしろにされていることが多いのだなあとあらためて感じました。

 
ATLシンポジウムや HTLV1ウイルスのこと以外でも、地方新聞ならではの丁寧に拾い上げられた取材記事がたくさん載っていて、こういう記事を読みたいと願っている読者は多いのだろうなと。私はたまたま首都圏に住んでいるために、新聞というとどうしても全国紙のことを考えてしまいますが、こうした西日本新聞のような地方紙のありようを見ていると、「新聞なんてネットに比べたら情報が遅いし、内容も希薄」だなんて言ってはいられないなと。
 
これから、出張の際には、その土地の新聞をもっと丁寧に読んでみようと心に誓った私でした。
 
 
◆西日本新聞 「ATLシンポジウム」
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/177786
 
↓ HTLV―1(ヒトT細胞白血病ウイルスT型)についてはこちらがわかりやすいです
◆見過ごされたウイルス
http://www.nhk.or.jp/hot/2010/03/10.html
 
 
 
posted by 神原サリー at 11:21| Comment(0) | TrackBack(1) | サリーのひとりごと