2012年01月31日

グンゼの新ブランド「Mirica」〜脚元のオシャレも原点回帰

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こんにちは。顧客視点アドバイザーの神原サリーです。

明日、2月1日にグンゼからレッグウェアの新ブランド「Mirica(ミリカ)」がデビューします。先週、そのお披露目となる記者発表会に行ってきました。ミリカのターゲットはズバリ、学生や20代前半のヤング層。彼女たちにパンストの魅力を知ってもらおうと立ち上がったブランドです。

ここ数年、女性たちの脚元はレギンスやトレンカ、厚手のタイツが主流。こうしたレッグウェアか、さもなければ、生足にブーツなどパンストユーザーが激減していました。

ところが、昨年あたりから、ミニスカートやショートパンツなどのミニボトム、フェミニンなワンピースに合わせてプレーンなパンストを履く現象が起き始めているのですね。

ただし、彼女たちはパンストという呼び方を知らず、『薄くて透明なタイツ』などと表現しているのだとか。

生足でなく、こうした『薄くて透明なタイツ』を履くようになった理由 は、履いたほうが脚がきれいに見えるから。

そんな流れを受けて登場したのが、この「ミリカ」。履いたほうがきれい…ということをグンゼでは「コスメのように脚元メイク」とし、コスメやネイルのように気分に合わせて選ぶ新しいレッグウェアの価値観を提案したいとしています。

ここで思うのは、昨年から家電製品にも見られる『原点回帰』という風潮。パンストが世の中に広まった理由は、まるで素足のようでいながら、脚をきれいに見せてくれるから。それが、だんだん会社の制服やスーツのときに履く、堅苦しくてダサいもの…みたいなイメージに変わってきてしまったのですよね。

タイツやレギンスしか知らず、ミニスカートには生足だった彼女たちが、脚を引き締めてみせたり、ファンデーションをつけたように薄くベールをかぶせ、キラキラと輝いて見えるストッキングのオシャレに目覚めたのは、まさに『原点回帰』と言っていいのではないでしょうか。

takei_emi.JPG今回、イメージキャラクターには武井咲さんを起用し、自然体の美しさとターゲットである女性たちとの同世代感を印象づけています。


これまでグンゼのレッグウェアのブランドといえば、神田うのちゃんオンリーという感じでしたが、ミリカで刷新し、新たな顧客を発掘していくのではと期待されます。


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おしゃれは脚元から…とはよく言われること。

この春から若い女性たちの伸びやかで美しい脚が、街をかっ歩するのではと楽しみです。

2012年01月28日

品川駅構内のトイレで見かけた張り紙のこと。

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こんにちは。顧客視点アドバイザーの神原サリーです。

一昨日、品川駅構内のトイレを利用した際に、個室内に貼ってあった「禁煙」の注意書きがとても心に残ってすぐにツイッターに写真入りで投稿したところ、過去最高のリツイート(私のつぶやきをみんなに知らせること)&お気に入りに入れてくださって、あまりの反響にびっくりしました。

上の画像をクリックすると少し大きくなるので気になった方はよく見ていただけるとうれしいのですが、「トイレ内では禁煙です」というだけではなくて、品川駅構内で喫煙可能なカフェなどのお店を知らせているのです。

ツイッターでの反響の中には「集客も兼ねているのですね」という声もありましたが、私自身は集客云々よりも最近排除されてしまいがちな喫煙者へ温かい配慮が感じられたところがよかったなあと思っています。

単に禁止するのではなく、「ここならOKですので、利用されてはいかがですか?」という提案。

こういう姿勢、タバコ関連だけじゃなくて、他にも応用できることなのではないかなと思うのですが、いかがでしょう。





posted by 神原サリー at 22:16| Comment(0) | TrackBack(0) | このPOPに惚れました♪

2012年01月22日

“ホテル”でお試し♪

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こんにちは。顧客視点アドバイザーの神原サリーです。

最近は新幹線を使うにしても飛行機を使うにしても、国内出張の場合はたとえ九州であっても日帰りということがほとんどになってしまいましたが、翌日のスケジュールが許すならば、できればその土地のおいしいごはんやお酒を楽しんでゆっくりしたいもの。

昨年、某所へ出張の際に宿泊したホテルは、比較的新しいこともあってか、随所におもしろい試みがされていて心に残りました。たとえば、ソファの上にはマッサージクッションが置かれ、「どうぞ旅の疲れをとるのにお役立てください」というメッセージが。“ルルド”といえば、マッサージクッションのことを思い浮かべる人も多いくらいの人気商品。私はすでに家で愛用している品ではありましたが、大感激して使わせていただきました。

「何だか気になっているものだけれど、買う勇気がない。本当にいいものなの?」と思っている人にとって、店頭などのオープンな空間でないところでじっくり使ってみることが出来る“ホテル”という空間はまさに最適の場所。こうした地道な取り組みが、今回の爆発的なヒットにつながったのではないかと納得したのでした。

よく加湿器が置いてあったり、フロントに言うと持ってきてくれたりもしますが、そうした必需品とは違うもので「でも、あったらうれしく、試せたらうれしいもの」というのがポイントですよね。

そのほか、いわゆる必需品に入るかもしれませんが、クローゼットの中には衣類の消臭・除菌効果のある「リセッシュ」がホルダーに吊るしてあって、これも心憎いサービスだなと思いました。1日中、着ていたジャケットなどは汗のニオイが気になるもの。食事をした場所によっては焼き物や揚げ物のニオイが染みついてしまうこともあります。

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しかも出先の場合、着替えの枚数も少ないですし、ジャケットなどが明日また着なくてはならないことも多いから、こうした除菌・消臭スプレーが置いてあったら本当に助かります。

そうそう、わが家で愛用している衣類のしわとり用の「ハンドスチーマー」なども、ホテルに置いてあったら大活躍しそうです。まだまだ“ホテルでお試し”したら喜ばれそうなもの(=しかも購入に結びつきそうなもの)、たくさんありそうですね。

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2012年01月19日

美人の入口、こちらです。

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こんにちは。顧客視点アドバイザーの神原サリーです。

昨日、久しぶりに記事にした「ペットボトルの白湯」については、いろいろな方から反響があり、うれしく思いました。「それは難しいだろう。売れないだろう」という意見あり、「待ってました!」という意見あり。一度、世の中に登場し、その時には売れ行きが芳しくなかったものでも、時期を見て違うアプローチで再び世に出すことで日の目を浴びることもあります。それに、これからはマスではなく、ニッチなニーズに応えていくほうが確実なのではないでしょうか。

さて、今日は昨日「Salllyの家電研究室」のほうでも話題にした活動量計のこと。活動量計というのは、まだまだ歴史の浅いもので、タニタが2009年に一般向けの手軽なものを出してから、パナソニックやタニタ、テルモなども参入して市場が広がってきています。先陣を切ったタニタでは昨年の夏に「カロリズムレディ」という女性向けの製品を出し、「モバビュー(モバイルビューティー)の1つ」として位置付けているなど、ダイエットを目指す女性にターゲットをしぼったものにも人気が出始めました。

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そんななか、昨年11月にオムロンから発売されたのが「カロリスキャンHJA-310」という女性向けの活動量計です。ごらんのとおりのパッケージでまるでチョコレートやキャンディでも入っているようなデザイン。価格も活動量計の中では3000円程度と安価に設定し、初期設定や操作ボタンなど初心者でも使いやすいようにという配慮が行き届いています。

他社製品とは縦方向の画面設定など本体そのものも魅力的ではあるのですが、私の心をとらえたのは同梱されていた小さなシート。冒頭の画像のように、パッケージ内に収まるように蛇腹に折り畳まれて入っていたのですが、そこには「omron式美人始まります」とあります。

何だろうと広げてみるとそこにはこんなメッセージが書かれていました。

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知ることから、美人になる。

まずカラダの構造を知る。
そして体の状況を、測って、知る。
知れば安心。何をどうすればよいか、わかりますもの。

たとえば、CaloriScanを使うあなたの場合、
スタート前に理想体重を知りましょう。

標準体重=身長(m)×身長(m)×22
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

今のあなた [  ]kg BMI[  ]
目標のあなた[  ]kg BMI[  ]

美人の入り口、こちらです。
http://www.healthcare.omron.co.jp/bijin/

それではみなさま、
美も健康もちょうどよく。



まずは自分の現在の体の状態について「知る」ことから始め、上手に活動量計を使って理想体重を目指しながら“美人”になることを促しています。

単に「オムロンの健康情報サイトはこちらです」とするだけでは丸めて捨てられてしまうかもしれないメッセージ。それを「美人の入り口、こちらです。」として上手にサイトに誘導しています。

オムロン式美人はじまります

今現在は、このサイトは少しずつ内容を充実させていっている段階のようですが、親しみやすくわかりやすい表現で若い女性にも更年期を迎える時期の女性にも単にやせることだけでない「健康」について情報発信をしています。

聞けば、この女性向け活動量計は、オムロン初の女性チームが商品企画・開発に携わったのだとか。女性が途中で挫折しないで楽しくダイエットを続けていけるようにと細部まで考えられた「カロリスキャンHJA-310」。次なる製品はもちろんのこと、今後のさらなるサイトの充実に期待がかかります。






2012年01月18日

ペットボトルの白湯があったなら。

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白湯毒だし健康法 (PHP文庫)

こちらのブログは本当にご無沙汰してしまいました。顧客視点アドバイザーの神原サリーです。

昨年の1月から「白湯を飲むこと」を習慣づけるようになって早1年になります。朝起きて水を飲むという人もいますが、私はお湯を沸かしてそれをゆっくりと飲むことから始めます。一時、ミネラルウォーターを飲んでいたこともありましたが、冷たい水は何だか胃も腸もびっくりするようであまり心地よい感じがしません。かといって、朝のすきっ腹にコーヒーというのも(本当はコーヒー好きですが)、刺激が強いように思うようになり、何かよい飲み物はないかと思ったいた時に出合ったのが「白湯毒だし健康法 」という本だったのです。

誰かに無理強いするつもりはありませんが、白湯を飲むことで腸の中がきれいになるということですし、体調によって白湯の味が変わって感じられるので、自分の健康状態のバロメーターにもなるなと思って続けています。

で、この白湯ですが、朝だけではなくてちょっと疲れたときの飲み物にもぴったりなんですよね。自宅やオフィスならお湯を沸かせばすむことですが、コンビニや自動販売機でも買えるように「ペットボトルの白湯」(ホットミネラルウォーター)があればいいのになと思うのです。

それで調べてみたところ、2007年の秋に伊藤園から「あたたかい天然水」というものが発売されていたのですね。

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当時のニュースリリースにはこんなふうに書かれています。

秋冬期の寒さ対策や、サプリメントや薬を飲む際など、さまざまなシーンで多岐にわたる用途が期待できる「あたたかい天然水」を10月1日から発売する。ミネラルなどの調整を一切していない、自然のままのナチュラルミネラルウォーターで、銘水として名高い長野県安曇野で採水した天然水を使用。「あたたかい天然水」は、ミネラルウォーター市場に投入する、新しい価値を付加したホット対応ペットボトル飲料(ホットペット飲料)となる。

ミネラルウォーター市場は、ここ10年間で3倍近くにまで拡大し、清涼飲料市場の中でも際立った成長カテゴリーだ。季節を問わず、水分補給や薬の服用、ミネラル補給など、さまざまなシチュエーションや目的に合わせて利用する習慣が定着してきていると指摘する。

新商品の「あたたかい天然水」は、クセがなく、ミネラル成分がバランス良く含まれている銘水として人気の高い、長野県安曇野市で採水された軟水を使用したホットペット飲料。硬度21mg/Lの軟水は、温めてもミネラル分が浮遊することなく、おいしく飲用できるという。自動販売機やコンビニエンスストアのみならず、サプリメントや薬などと連動した売り場づくりが可能なドラックストアなど、多岐にわたる販売展開が期待できる。

※詳細はこちら
「あたたかい天然水」10月1日(月)より販売開始 | ニュースリリース一覧 | 伊藤園

サプリメントや薬などと連動した売り場づくりが可能なドラッグストアなどでの販売。まさにそのとおり!薬を飲みたいと思ったときに、冷たい水ではいやだなと思うことってありますものね。ところが、この「あたたかい天然水」、すでに2011年1月の時点で発売はされておらず、早々と販売打ち切りになったようなのです。

なんて残念! 時期尚早だったのか、販売店側で「売れるわけがない」と仕入れるところが少なかったのか、そのあたりの事情はわかりませんが、需要はけっこうあると思うのですけれどね。

白湯を飲む習慣を持っている人はけっこう多いようで、ツイッターなどでも「白湯をgkgk(ごくごく)」などいうつぶやきを見かけることがよくありますし、白湯健康法のほかにも白湯ダイエットなどいうのもあるようです。

伊藤園さん、「あたったかい天然水」の復活は無理なのでしょうか? それともどちらかの飲料メーカーさんで手掛けてくださるところはありませんか?