2013年02月25日

ローソンの宅配サービス「スマートキッチン」を利用してみたら。

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こんにちは。顧客視点アドバイザーの神原サリーです。

ローソンとヤフー、食材・日用品の宅配サービスに参入 「スマートキッチン」展開 - ITmedia ニュース

ローソンとヤフーの合併企業、「スマートキッチン」による食材や日用品の宅配サービスがこの2月1日から本格的に始まりました。1月17日からお試しセットの販売を開始していて、3人分の食材キットが2種類のほか、副菜のおまけもついて送料込で980円ということだったので、味や食材の新鮮さ、使い勝手を試してみようと注文してみました。

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日にちや時間を指定しての配達もOKなのはとても便利。今回のお試しセットでは、箱を開けると、こんなふうに食材が入っていました。

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「海老とブロッコリーの塩炒めキット」と「まろやか黒酢の酢豚」の2セットに加え、マカロニサラダ、ポテトサラダ、ひじきの煮物、きんぴらごぼうというパックのお惣菜が4種類入って980円ですからかなりのお買い得。通常は、3人分の食材キットが798円程度のようです。

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それぞれのキットの中身も出してみると、カット済みの野菜や、揚げてある豚肉、タレなどが入っています。

届いた翌日の夜、会食の予定があったので、仕事に行く前にこのキットを使って調理してみました。本当は、働くママが帰宅してすぐに調理できるような「お助けセット」というのがコンセプトのようですが、帰りが遅くて夕飯の支度をしていかなければならない時にも便利ですよね(実際は、わが家の息子はもう成人しているので、頼んでおけば夕飯の準備もしてくれるのですけれど)。

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こちらが「海老とブロッコリーの塩炒め」。きくらげなども入っているし、バランスもいいかなとは思ったのですが、私は卵も一緒に炒めたほうが見た目も豪華だし、味がまろやかになっていいのでは?と思って、家にある卵2個を加えて作ってしまいました。

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キットにはかなり細かい料理手順(とはいっても、袋から出して、順に炒めるだけですが)が書いてあるので、子どもや男性、シニアの方にも簡単に調理できるのではという印象です。

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「まろやか黒酢の酢豚」のキットと説明書はこんなふう。

この2品に、おまけで入っていたひじきときんぴらごぼうを加えたのが、冒頭の写真です。もしかすると、この2セットは2回に分けて調理すべきものなのかもしれませんが、わが家のいつもの献立だと、上の写真くらいの組み合わせじゃないと、ブーイングが出そうなので1回で食べることとなりました。

作っている間に私も試食してみましたが、味は濃すぎず、ちょうどよい感じ。とにかく「切る」という手間がないし、調味料もついているので、2品作っても15分かかりません。家にある野菜などを加えてアレンジすることもできるのはいいなと思いました。

で、最終的に思ったのは、こうした食材のキットを一番便利に思うのは、子どものいる働く女性というよりは、シニア層なのではないかなということ。先日、日経MJの消費分析コーナーに、味の素が実施した「シニア調査」の結果が掲載されていましたが、70代後半から食事作りが急に面倒になり、下ごしらえなどを省けるのなら省きたいと思うようになるとのこと。料理そのものをしたくないのではないので、こうした食材のキットはぴったりなのではないかなと思ったのでした。

昨今のシニアの食事については、肉などのタンパク質の摂取が足りないという結果についてもよく話題になるところなので、積極的に肉や魚介類を摂取するきっかけにもなるのでないでしょうか。

「スマートキッチン」の今後のメニュー提案や、実際に利用する人たちの年齢層など、注目していきたいなと思っています。



2013年02月20日

エレベーターの「閉まる」「開く」ボタンから、ユニバーサルデザインについて考える

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こんにちは。顧客視点アドバイザーの神原サリーです。

日々、取材などで外へ出るたびに戸惑うことの1つに、エレベーターの「閉まる」「開く」ボタンのことがあります。一目見てわかるように、扉が閉まろうとしているのか、開こうとしているのか、本当によくデザインされているボタン(マーク)だと思うのですが、いざ押そうとすると瞬時に判断できなくて、「開く」を押すつもりが間違ってしまって、誰かが入ろうとしているのに扉を閉めてしまって「ごめんなさい!」となることが多々あるのです。

先日、打ち合わせで訪れた某出版社の入っているビルのエレベーターには、マークの下に「ひらく」「しまる」という文字が記載されていて、「これはわかりやすい!」と思いました。しかも「閉まる」「開く」という漢字ではなく、ひらがな表記というところが秀逸です。どんな年齢にもわかりやすいということもありますし、『もんがまえ』の漢字を使ってしまうと文字がごちゃごちゃして、視覚的にわかりにくくなる恐れもありますが、ひらがななら、その言葉がすぐに目に飛び込んできます。

瞬時に判断できなくて間違うことの多いものはもう1つ。透明なガラス扉などによくある「Pull」と「Push」の表記です。本当に初歩的な英語ですし、「Pull=引く」「Push=押す」ということは重々承知しています。でもね、なぜだかこうした扉を見ると「どっちだっけ?」と迷った挙句に、とりあえず「押して」しまって、「間違えた〜。恥ずかしい・・・」ということになるのですよね。

ということについて、先ほどTwitterに画像付きでつぶやいてみたところ、かなりの数リツィートされ(自分のフォロワーに知らせる)、同様の失敗をした人のコメントが寄せられて、その反響の大きさにびっくりしました。実はみんな困っていたのですね。「欧州では『閉まる』ボタンはないですよ」という指摘もあって、今度の海外取材の際にはちゃんとチェックしてこようと思いました。

中でも「なるほど!」と思ったのが、最近のオシャレな商業ビルやレストランなどでは、トイレの男性用・女性用がわかりにくいという指摘。確かにそうですよね。女性を描いているのやら、男性を描いているのやら、一目ではわかりづらいマークが増えてきているように思います。

AV機器への日本語表記の有無もそうですが、わかりやすさとデザイン性というのはなかなか両立するのが難しいもの。何にでも日本語での説明を加えてほしいとは決して思わないのですが、エレベーターのボタンについては私的には「しまる・ひらく」に一票を投じたいと思います。

『街のデザイン』、これからも気をつけて観察していきます。




posted by 神原サリー at 14:24| Comment(1) | TrackBack(0) | 街のデザイン

2013年02月03日

ラベンダーは不眠に効く?〜ラベンダーが苦手なあなたへ贈る安眠の処方とは

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こんにちは。顧客視点アドバイザーの神原サリーです。

先日、仕事関連の集まりで、アロマ関連の専門家の方とお話しする機会がありました。実は、前々から疑問に思っていたことがあって、「ラベンダーは安眠をもたらす」というのは本当なのだろうかと。というのは、私自身がはっきり自覚してアロマテラピー関連の香りと出合ったのは、ラベンダーが最初なのですが、なぜだかラベンダーの香りをかぐと、あまりいい気分にはなれず、ましてや安眠にはほど遠い気分になってしまい逆効果だったのですね。

アイピローなどで、最初からラベンダーの香りが仕込んであるものなどを贈り物にいただいたこともあったのですが、それもあまり快適ではなく。私って、変わり者なのかしら、どこかおかしいのではないかしらと思っていたのでした。

でも、その後、たとえばゼラニウムとかローズウッドとか、好きな香りもいろいろあって、必ずしもアロマオイル全般が合わないというわけではなさそうなのです。

それで、たまたま、その方とラベンダーの話をしたところ、「実はラベンダーの香りが苦手な人って案外多いんですよね」と、意外な話しになりました。というのも、どうやら、ラベンダーは気分を鎮静化する働きが強いので、元々低血圧な人がこの香りに接すると、気分が落ち込み過ぎて、不快感を感じてしまうことさえあるのだそうなのです。でも、副交感神経に働いて、気持ちをリラックスさせる働きが強いというは正しいので、何か他のアロマオイルと合わせるのがよいのだそう。その対策として、ローズマリーのような刺激のあるアロマオイルを一滴加えることで、ラベンダーが大好き香りに劇的に変化するのだというのです。

話を聞いたばかりなので、実験してみてはいないのですが、「ラベンダー=安眠」という情報ばかりが先行しすぎて、細かな情報が伝わらないために、ファーストアロマがラベンダーだった人が「アロマ系の香りは合わない」と思ってしまうとしたら残念なことだなと思いました。

私自身が睡眠改善インストラクターの資格を持っていて、ねむりと香り(アロマオイル)との組み合わせもこれからは重要視しないといけないことだとわかっているからこその、「ひとひねりした情報」の大切さなのでした。

あなたは心が安らかになれるお気に入りの香りをもっていますか?