2013年06月05日

家電の脱コモディティ化の鍵は“デザイン性の追求”

IMG_3211.JPG

こんにちは。顧客視点アドバイザーの神原サリーです。

ここ2年ほど毎月、マーケティング専門誌『月刊アイ・エム・プレス』にコラムを執筆しています。私が担当しているのは、「ふぉーかす」というコーナーで、『メーカー』の動向をマーケティングの観点から論じるというもの。専門が家電なので、どうしても家電メーカーの話題が多くなるのですが、現在発売中の6月号では、「家電の脱コモディティ化のカギはデザイン性の追求=vというタイトルで記事を書きました。


IMG_3212.JPG

今回、例に挙げたのはイデアインターナショナルが手掛ける家電を含めたライフスタイルブランド「BRUNO(ブルーノ)」ですが、すでに複数の大手家電メーカーも「次はデザイン」という発言をしています。

日本では後回しにされてきた「デザイン」というもの、やはりこれからは他社との差別化のためにも大きな比重をもってくると思うのです。というわけで、ここのところ、デザインをテーマに取材を重ねたり、私自身も勉強をしているところですが、その詳細についてはまたあらためて何らかの形で発信したいと思っています。

そうそう、今回の記事には書いていませんが、日本の企業では内部にデザインチームを持ち、外部の工業デザイナーに依頼するということがあまりありませんが、フェラーリのデザインや秋田新幹線の「スーパーこまち」、家電関連ではフジ医療器のマッサージチェア「KEN OKUYAMAモデル」で知られる、奥山清行氏が、南青山にデザインスタジオを兼ねたショールーム「KEN OKYAMA DESIGN青山スタジオ」を今年に入って開いています。

これまで手掛けたデザインが一堂に展示されているだけでなく、その場で購入も可能。また、ここで奥山氏にデザインの相談をすることも可能なのだといいます。

奥山氏が自ら、展示場を作り、中小企業も含めたデザインに積極的に取り組もうとしているという姿勢を見せているのはとても興味深いこと。やっぱり「これからはデザイン」なのだと思わせます。