ここ数年、女性たちの脚元はレギンスやトレンカ、厚手のタイツが主流。こうしたレッグウェアか、さもなければ、生足にブーツなどパンストユーザーが激減していました。
ところが、昨年あたりから、ミニスカートやショートパンツなどのミニボトム、フェミニンなワンピースに合わせてプレーンなパンストを履く現象が起き始めているのですね。
ただし、彼女たちはパンストという呼び方を知らず、『薄くて透明なタイツ』などと表現しているのだとか。
生足でなく、こうした『薄くて透明なタイツ』を履くようになった理由 は、履いたほうが脚がきれいに見えるから。
そんな流れを受けて登場したのが、この「ミリカ」。履いたほうがきれい…ということをグンゼでは「コスメのように脚元メイク」とし、コスメやネイルのように気分に合わせて選ぶ新しいレッグウェアの価値観を提案したいとしています。
ここで思うのは、昨年から家電製品にも見られる『原点回帰』という風潮。パンストが世の中に広まった理由は、まるで素足のようでいながら、脚をきれいに見せてくれるから。それが、だんだん会社の制服やスーツのときに履く、堅苦しくてダサいもの…みたいなイメージに変わってきてしまったのですよね。
タイツやレギンスしか知らず、ミニスカートには生足だった彼女たちが、脚を引き締めてみせたり、ファンデーションをつけたように薄くベールをかぶせ、キラキラと輝いて見えるストッキングのオシャレに目覚めたのは、まさに『原点回帰』と言っていいのではないでしょうか。
今回、イメージキャラクターには武井咲さんを起用し、自然体の美しさとターゲットである女性たちとの同世代感を印象づけています。
これまでグンゼのレッグウェアのブランドといえば、神田うのちゃんオンリーという感じでしたが、ミリカで刷新し、新たな顧客を発掘していくのではと期待されます。

おしゃれは脚元から…とはよく言われること。
この春から若い女性たちの伸びやかで美しい脚が、街をかっ歩するのではと楽しみです。
【顧客視点アドバイザーとして思うことの最新記事】