2012年08月20日

「もしもの備え」を自分のためでなく、“大切な人に贈る”という提案

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こんにちは。顧客視点アドバイザーの神原サリーです。

先日、原宿方面に取材に行く機会がありました。予定よりも早めに着いたので、すぐ近くにあった「無印良品」のお店へ。夏のSALEも終わりに近づいて、魅力ある品が破格の値になっていたのですが、仕事の途中で買い物をするわけにもいかず、残念な気持ちいっぱいで見送りました。そろそろ時間かな・・・と思って取材先に向かおうとした時、お店の片隅にあったパンフレットが目に入り、思わず手にとって、そのままバッグに入れて持ち帰りました。

無印良品の「ITSUMO MOSHIMO」は、「もしもに備えることは、ふだんのくらしを見つめ直すこと」であり、「備えは日常の中にある」として昨年に提唱され、大きな注目を浴びました。そんな「いつも もしも」が2012年に提案しているのは、なんと「大切な人にもしもの備えを贈る」ということ。もちろん、すでに自分の備えはできているはずだから・・・という大前提があるわけですが、「備えを贈る」という発想、素晴らしいではありませんか。

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このA4に折り畳まれたパンフレットを開くと、「15のもしもの知識」が登場します。これは、すべて「いつもの身の回りのものが、もしもの備えになるのですよ」という啓蒙。

最近ちょっと気になる「丁寧に暮らす」という言葉にも通じるものがあります。

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そしてすべてを開いてみると(A4×8枚分の大きさ)、そこには「10のもしもの贈り物」が提案されているのですよね。

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例えば、こんな提案もあります。「同僚から、独立した新人デザイナーへ」

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定番かもしれませんが、「実家の両親へ」というものも。

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ここですごいなと思うのは、こうしたものを「セットにして売っているのではない」ということ。両親の顔を思い浮かべながら、いつもの暮らしに役立つような身の回りのあれこれを選んでみてはどうでしょう?と書かれていて、写真はあくまで参考の品。でも、下着や流せるエチケットシート、歯磨きセットやウェットティシューなど、チェックしてみていくうちに、「なるほど、こんなものがあると役立ちそうだな」という気持ちにさせられます。

母から1人暮らしの息子に贈るセットは、キャスター付きのストッカーに入れて贈る食料品のあれこれ。「食べたら補充しておくことで、もしもの備えになりますよ」というのは、目からウロコの提案だと思いました。こういうことは、自分の家ではやってあっても、「大切な人への贈り物に」なんてなかなか考えられません。

先日、家電関連の製品で「防災用品」にもなりそうなものをご紹介いただきました。こうしたものも、ただ「これがあれば便利ですね」ではなくて、自分が便利に使うだけでなく、「大切な人にプレゼントしてはどうでしょう」と提案するだけで、きらりと光って見えるように思いました。

この提案、ネットストアでも行われています。

大切なあの人に贈る。「いつも」の品で「もしも」の備え。 | 無印良品ネットストア





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