2010年09月14日

思わず“ついで買い”させるPOPって?

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こんにちは。顧客視点アドバイザーの神原サリーです。
 
ようやく夜になると涼風が吹くようになって、秋の気配が感じられるようになりました。夏の間、フル回転で活躍していたエアコンもそろそろひと休み…といった感がありますが、先日あるスーパーのレジのそばで、いいなあと思うPOPを見つけました。
 
扇風機、エアコンのリモコンは、長持ち乾電池のEVOLTAが最適!
 
そうなんですよね。扇風機なら、まだ本体のボタンで操作することもできますが、エアコンはリモコンが動かなくなるとお手上げです。本体に1つだけボタンが用意されていますが、送風になってしまって細かな操作はすべてリモコンまかせ。
 
今は、コンビニで手軽に乾電池が買えるので、電池切れになったからといって困ることはないようにも思うかもしれませんが、それが熱帯夜の夜中だったりしたら、やっぱり困ります。買い置きをしておくのが一番だけれど、“長持ち”してくれるのは便利です。
 
よく見ると、「扇風機、エアコンのリモコンは」のところは、売場に合わせて文言を変えられるようになっている様子。もしかすると懐中電灯が置いてあるところには
 
非常用の懐中電灯には、長持ち乾電池のEVOLTAが最適!
 
なんていうPOPになっていて、EVOLTAの乾電池が吊るされているのかもしれません。
 
思わずついで買いさせるPOPというのは、具体的な提案や「あ、そうだった!」という気付かせや、「じゃあ、試しにひとつ」と思わせることが大切。このEVOLTAのPOPは、その点がうまいなあと思いました。
 
 
 
 
 
 
posted by 神原サリー at 18:08| Comment(0) | TrackBack(0) | このPOPに惚れました♪

2010年09月05日

この秋、ぜひ「黒ワイン」を♪

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こんにちは。顧客視点アドバイザーの神原サリーです。
 
赤ワイン、白ワイン、ロゼ…ワインを色で分けたらこの3つを普通思い浮かべますよね? でも、黒ワインというのがあるのをご存じですか?
 
私も「黒ワイン」の存在を知ったのはわりと最近で、福岡に仕事で出かけた際に、たまたま同じ方面に仕事で来ていた夫と合流して入ったお店で、初めて知ったのでした。
 
実は黒ワインとは赤ワインのことで、マルベック特有の強いタンニンによって非常に濃く、まるで黒いように見えるので「黒ワイン」と呼ばれるようになったのだとか。古くはローマ皇帝にも献上されたという個性的な味わいのワインです。その強い色調から想像できるように、渋みもあって、でも味は思いのほかまろやかで美味しくいただきました。
 
私が飲んだのは、シュヴァリエ・ファマエというものですが、他にも有名な黒ワインとしてはフランス・カオール地方の「シャトー・ファメ」のノワールというものがあるようです。
 
なかなか手に入りにくいのかもしれませんが、秋の夜のひととき、「黒ワインって知ってる?」と話題になりそうです(・・・まずは早く涼しくなってほしいですけれど)。
 
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2010年08月25日

「INSIGHT NOW!」にマーケティングのビジョナリーとしてデビュー!

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こんにちは。顧客視点アドバイザーの神原サリーです。
 
すっかりご無沙汰となってしまいました。7〜8月は出張も多く、新たな試みへのチャレンジが続いて、なかなか更新ができませんでした。日々の気づきは多く、ぜひ発信したいと思いつつも、ぐるぐると考えてしまって。どう伝えたらいいのか、自分の立ち位置はどこにあるのか…なんてね。
 
そんなふうに悩みながらも、様々な出会いの中で「INSIGHT NOW!」にマーケティング分野のビジョナリーとしてデビューすることが決まり、昨日、1本目の記事をアップしました。この「INSIGHT NOW!」は、記事の人気度が記事の見出しの扱いで一目で分かる仕組みになっていて、けっこうシビアです。
 
昨日の20時ごろにアップした「“引き算+α”独自路線を歩む三菱の家電戦略」の記事は、おかげさまでぐんぐん順位を上げて今日の正午時点では8位となっています。このサイトは、読者登録をしないとさわりの部分しか読めない仕組みなので、ぜひ読者登録のうえ、最後まで読んでいただけるとうれしいです。(なお、記事内容を自分のサイトに載せることは許諾されているので、一定期間を経たのち、こちらにも全文掲載する予定でいます)。
 
今後は、INSIGHT NOW!のビジョナリーとしてセミナー講師なども務めさせていただく予定ですので、どうぞよろしくお願いいたします!
 
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◆INSIGHT NOW!
 http://www.insightnow.jp/
 
◆「“引き算+α”独自路線を歩む三菱の家電戦略」
 
前年モデルに何か新しい機能をプラスする、もしくは大幅なデザイン変更を行って注目を集める―それがこれまでの“最新家電”のあり方。ところが、“引き算+α”のものづくりを始めたメーカーがあります。単なる多機能・高機能化でなく、独自の技術を駆使した“ユーザー視点の家電づくり”を目指す三菱電機のマーケティング戦略、気になります。(三菱の家電戦略〜Vol.1)
 
>>>続きはこちらへ
http://www.insightnow.jp/article/5743
 
 

2010年07月04日

「どっちもドア」はガラパゴス化の象徴?―産経新聞「一筆多論」の記事に思うこと。

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(↑ クリックすると大きくなります)
 
こんにちは。顧客視点アドバイザーの神原サリーです。
 
先週の月曜日の産経新聞「一筆多論」というコーナーに、『もう一つのガラパゴス化』という記事が掲載されていました。論説副委員長・五十嵐徹さんの記事です。
 
WEBでの記事はこちら⇒http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100628/stt1006280740002-n1.htm
 
この記事の主旨は、「独自進化して世界から逆にかけ離れてしまう現象」をガラパゴス化というが、政治の独自進化ならぬ劣化という「もう一つのガラパゴス化」は回避せねばならない…ということにあります。その点については、私も同感ですし、異論はありませんが、気になったのが冒頭で「ガラパゴス化」の例として「左右どちらからでもドアを開閉できる冷蔵庫」のことが引き合いに出されていたことです。
 
ある程度家電に詳しい人ならすぐに思い当たるはずかと思いますが、シャープが20年以上前に特許をとって今でも受け継がれている「どっちもドア」のことを示しています。 

「ドアなしというなら驚きだけれど、どちらからでも開けられることに、どれほどの意味があるのかね」。隣席で懸命に笑いをこらえていた知人が、後日明かした理由である。

これは、1990年代初めに開催された「日本の技術力の秘密」と題するシンポジウムでの話のようですが、五十嵐氏は、この後の文章でこう続けます。


世はグローバル化の時代とはいえ、国柄で価値観が異なるのは今も昔も同じだ。われわれには重宝でも、海を渡れば見向きもされない技術だってある。


こうした技術を「ガラパゴス化」といい、「井の中の蛙」な日本人ということについて、何だか違うのではないかなあと思うのです。それがとてもいいものなら、海外にも伝わるはず…というのも違うと思うし、日本人が「こうだったらいいのにな」と望んでいることに応えるものづくりをすることは素晴らしいと思うのですが、私は古い考えなのでしょうか?
 
ちなみに、この「どっちもドア」は、転勤(=引っ越し)が多い家庭で特に重宝されていると聞いています。決して広いとはいえない日本の住宅事情の中で、狭いキッチンのどこに冷蔵庫を置く場合でもスムーズにドアが開けられるという利便性。そのほかにも、家族に右利きの人がいても左利きの人がいても、どちらにも使いやすい…という声もあるとのこと。日本人ならではの細やかな気配りがあってこその、ものづくりだと思います。
 
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家電については、企画・開発者や、技術者の方々にお話を聞く機会がとても多く、「技術者の声を届けてくれる人がなかなかいないので、それを記事にしてくれることがどれだけ励みになっているかわかりません」と言われていることもあり、今回のような記事にはどうも過剰に反応してしまいます。
 
独りよがりの技術によるものづくりはほめられものではありませんし、多機能になりがちな日本の家電について疑問に思っていることもたくさんあります。
 
でも、流行りの「ガラパゴス化」というひと言で何でもくくってしまうことには違和感をおぼえずにいられないのです。生活者としてのぶれない視点をもとに、これからも企業の方々と消費者との間をつなぐ役割でありたいとあらためて思います。
 
 
 

posted by 神原サリー at 14:25| Comment(4) | TrackBack(0) | サリーのひとりごと

2010年07月03日

ビックカメラの冷蔵庫売り場にて。

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こんにちは。顧客視点アドバイザーの神原サリーです。
 
冷蔵庫が一番、売れるのはいつだと思いますか? それは、ズバリ夏! 
 
アイスクリームなど冷凍の食材をフル活用するから? 氷をたくさん使うから?
 
いいえ、冷蔵庫が一番壊れやすいのが夏だから。たぶん冷蔵庫のドアの開け閉めの回数も増え、その分、庫内の温度も上がって冷やすのに負荷がかかるからなのでしょうね。そういえば、過去2回、わが家の冷蔵庫の調子がおかしくなって買い替えたのも、確か夏のことでした。
 
そんな冷蔵庫ですが、今年の12月末までエコポイント制度が延長されたこともあって、8〜10年使ってきた家庭では買い替えを考えている人も多いようです。ただ、冷蔵庫売り場に行ってみると冷蔵庫というのはどれも四角い箱で、同じように見えてしまうんですよね。
 
事前に下調べをして、各メーカーの特長を押さえておいて、候補をしぼってから実物を見て選ぶのが賢い方法だと思うのですが、突然壊れてしまった場合は、「早く買わなくちゃ!」という気持ちばかりがせいてしまって、なかなかじっくり検討できないものです。
 
で、そんな人でも選びやすいし、特長がわかりやすいだろうなあと感心したのが、ビックカメラの冷蔵庫売り場で見かけたPOPです。

 
TOSHIBA 「まんなか野菜室」
 
重たいものも出し入れラクラク!
 
しかも野菜のみずみずしさキープ! 


上の写真は東芝のものですが、他のメーカーのものにも、特長が一目でわかるようなポイントが書かれています。ビックカメラが独自で作ったPOPのため統一感があるし、その冷蔵庫ならではのいいところ、使いやすい点が簡潔に示されているので、このPOPを読んでみるだけでも、いまどきの冷蔵庫事情がわかります。

 

「どれも同じに見える」「○○のメーカーのを探しているのに、どこにあるのかわからない」「たくさん説明されすぎていてわかりづらい」…そんな悩みをクリアできるのは、やはり売り場(お店)ならではのPOPじゃないと難しいのかなと。
 
各メーカーさんがどれぞれ独自のPOPづくりをしているし、それも大事なのだけれど、お店のほうで全体を俯瞰してみて、噛み砕いて説明してくれるPOPというのも大切だなと思うのです。

 

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ここからは余談になりますが、東芝のまんなか野菜室の冷蔵庫、上のPOPでちょっとだけ私の観点とは違うところがあります。
 
上のPOPには「まんなかに野菜室があるから、重たい野菜も出し入れラクラク!」と書いてあるけれど、まんなかにあることの便利さは「重たい野菜でも出し入れが楽」なのではなくて、「料理中に何度もあけることの多い野菜室。欲しい野菜がかがまずにすぐとれる!」ということなんですよね。
 
このあたり、料理をしたことのない人にはわかりにくいかもしれないし、まだまだ男性目線なのかなあ、なんてちょっと思いました。
 


 

posted by 神原サリー at 12:22| Comment(0) | TrackBack(0) | このPOPに惚れました♪

2010年06月18日

今年後半の食のトレンドは「パンケーキ」!

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こんにちは。顧客視点アドバイザーの神原サリーです。
 
今日、こんなリリースが流れてきました。
 
ロイヤルホスト、3枚重ねの「パンケーキ」を期間限定特別価格399円で販売(日経プレスリリース)
 
ロイヤルホストは、一部店舗にて実施した初企画 “お好きなだけPancake(パンケーキ)”が 2010年6月16日(水)に大好評の中で終了したことを感謝し、全国のロイヤルホストで通常販売している3枚重ねの『パンケーキ』を、6月17日(木)より9月8日(水)までの期間限定特別価格380円(税込399円)にて販売します。
 
“お好きなだけPancake(パンケーキ)”は一部店舗および時間限定での販売だったため、Twitter(ツイッター)などで「平日15時から18時では行きたくても行けない」「近くのお店で実施していない」といった多くのご意見をいただきました。“お好きなだけPancake(パンケーキ)”は終了しましたが、店舗や時間を限定せずに皆さまに美味しくなったパンケーキを楽しんでいただけるよう、全国のロイヤルホストにて通常販売している3枚重ねのパンケーキを通常価格450円(税込472円)のところ、期間限定特別価格の380円(税込399円)にて、全国のロイヤルホスト各店舗営業時間内で販売します。
“お好きなだけパンケーキ”の噂は聞いていましたが、そんなにたくさん食べられない私としては、うーんという感じでした。今回の企画は、3枚重ねとのこと(冒頭の画像は、リリースと一緒に送られてきたのに5枚重ねなのはなぜ?)。ちょうどいい量でこの価格は魅力的に思えます。
 
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そういえば、先日も、サンフランシスコの朝食のお店「mama's」のパンケーキの美味しさのことを話題にしたばかり。
 
今年3月に原宿にオープンしたハワイのパンケーキの店、エグスンシングスにかける元タリーズ・ジャパンの松田氏の熱いコメントもあちらこちらで見かけます。
 
でね、それだけじゃないんですよ。私の専門分野ともいうべき家電のほうでも、今年11月にビタントニオからパンケーキプレート付きの「バラエティサンドベーカー」が発売されるという情報が入ってきています。
 
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ビタントニオのバラエティサンドベーカーというのは、元々はホットサンドやワッフルを焼くものとして販売されていたのが、プレートを追加購入することで、いろいろなお菓子やお料理ができると人気を博している調理家電。毎年11〜12月には、本体のカラーを限定色にして、プレートもオリジナリティに富んだものを付属している「プレミアムセット」を販売して、さらに注目を浴びています。
 
この「プレミアムセット」の2010年11月発売バージョンが、上の案内にあるハニーイエロー。人気のドーナツプレート(焼きドーナツが作れます)、定番のワッフルプレートに加え、今回新しくパンケーキプレートが付属される予定だとのこと。上下のプレートで一気に加熱するのでひっくり返す手間もなく、調理時間も短くて、外はカリッ、中はふっくらというのがうたい文句です(mama'sのパンケーキみたい!)
 
まだ、細かな仕様は検討中ということでしたが、「今年はパンケーキだと思うんです!」と企画担当の方が力説していました。
 
ここまでいろいろなところで「パンケーキ」の情報を耳にしては、放っておくわけにはいかないのではと思うのですがいかがでしょう? この人気はどこから? 
 
決して新しいものではないのに、どこか懐かしく、安らぎ感さえあって食べたくなってしまうパンケーキ。すでに火がつき始めたパンケーキの勢いにこれから注目したいと思っています。
 
 
 
 

2010年06月16日

PRは一切書かない、赤い黒板のメッセージ

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こんにちは。顧客視点アドバイザーの神原サリーです。
 
仕事の行き帰りにいつも通る道沿いに、こんな赤い黒板があります。実は、ビルの2階にある「美顔専門エステサロン」のものなのですが、2階へと上がる階段の下にこんな黒板を用意して、毎朝メッセージを届けているのです。
 
写真におさめた日のメッセージは
 
6月10日
本日は朝からとても暖かく、日差しが強かったですね!!洗濯物がよく乾きそうな1日です(笑) しっかりとUV対策をして本日も素敵な1日にしましょう!
 
ね? なんてことない、季節のご挨拶と「そうね」とうなずけるようなひと言でしょう? 最後にお肌のことがちょっと書いてあるところが美顔サロンらしいともいえますが、商売っ気は感じられません。
 
私は、「今日はどんなことが書いてあるかしら」と、毎日これを読むのを楽しみにしています。これが、「今週のおすすめプラン」とか、お店のチラシを貼ったものだったら、素通りしてしまうはずなのに、心のこもった押しつけがましくない、手書きのメッセージだから何だか心がふんわりと温かいもので包まれるような気持ちになれるんですよね。あんまり上手でない(ごめんなさい)文字だけれど、読みやすくて歩きながらでもちゃんと目に入ってきます。
 
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この黒板への手書きのPOPと通じるものに、「ツイッターの企業での利用」があると思います。お店や商品のサイトに誘導させるリンクを貼ったPRばかりのツイートばかりでは嫌気がさしてしまうのは当たり前。企業向けのツイッター本にも「顧客とのコミュニケーションツールとして使うべき」と書かれているのをよく目にしますよね。
 
良好なコミュニケーションを築き上げるにはとても時間がかかるけれど、決してあきらめない。ずっと続ける。そして何より発信する人が楽しんで行う…それが大事なのではないのかなと思います。
 
赤い黒板の文字を読むたびに、これを書いた人はどんな人だろう、きっとニコニコ笑顔で書いているに違いないし、楽しんでいるんじゃないかなと思うのです。
 
さあ、明日はなんて書かれているでしょうか?
 
 
 
 
 
 
posted by 神原サリー at 23:20| Comment(3) | TrackBack(0) | このPOPに惚れました♪

2010年06月15日

西日本新聞を読んで地方新聞の重みと大切さについて考える

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こんにちは。顧客視点アドバイザーの神原サリーです。
 
先週、金・土と出張で福岡に行ってきました。福岡は私が住みたいと思っている街でもあり、私好みの食べ物がいっぱいあることもあって大好きです。なので、仕事がらみで福岡に行けたことはとても幸せなことでした。
 
通常、出張だと翌朝も忙しくてホテルの部屋に届けられた新聞に目を通している時間がないのですが、今回は翌日の土曜日はオフだったので、朝もゆっくり。それで、福岡ならではの「西日本新聞」をじっくり読むことができました。そうしたら、3面記事の左上に設けられた4コママンガがなんと、さくらももこさんの「ちびまる子ちゃん」! 私は産経新聞の「ひなちゃん」も大好きですが、毎朝ちびまる子ちゃんのマンガが読めるなんてすばらしい。
 
それに、この「西日本新聞」、ページ数が多いんですよね。6月10日土曜日の朝刊が38ページ。帰宅して比べてみた産経新聞が26ページですから、かなりボリュームに差があることがわかります。他の全国紙が何ページくらいあるのか手元にないのでわかりませんが、38ページの新聞は読みごたえがあったのは事実です。
 
その中には、九州に感染者が多い成人T細胞白血病(ATL)の原因ウイルスHTLV1について考える「ATLシンポジウム」のことを扱った記事もありました。
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このシンポジウムは、西日本新聞社などが後援していることもあってか、新聞での扱いも1ページ全面。それで否応なく目に入り、どういう病気・ウイルスなのだろうと読んでみると…
 
成人T細胞白血病(ATL)とは、T細胞が異常増殖する白血病でヒトT細胞白血病ウイルスT型(HTLV−T)に感染後40〜60年以上の潜伏期間を経て感染者の一部に起こるT細胞性の白血病・リンパ腫。感染は主に母乳を介して起きるので、発生地域は局在することが多く、感染者は全世界で1,000〜2,000万人、日本では約100 万人と推定される。
 
1990年度に全国の感染者数を調べた研究では「いずれ自然に減っていく。対策は感染者の多い地域のみ対応すればよいのではないか」とされ、対策は各都道府県に任され、実際に母子感染対策をしたのは長崎や鹿児島など一部にとどまった。結果、2008年の再調査で、対策をした九州では減ったが、大都市圏では増え(人の移動などで)全国に拡散していることが分かった。
 
また、こんな説明もありました。
 
1990年度に当時の厚生省の研究班が「感染者は自然と減るので全国一律の対策は不要」と提言し、国も九州・沖縄の風土病と判断して対策を自治体に任せたことや、この20年間に2万人がATLで亡くなったこと、感染者が全国に拡散していることを知り、キャンペーン報道を始めた。


こんなにも情報化社会と言われているのに、伝わっていないこと、知らないでいること、ないがしろにされていることが多いのだなあとあらためて感じました。

 
ATLシンポジウムや HTLV1ウイルスのこと以外でも、地方新聞ならではの丁寧に拾い上げられた取材記事がたくさん載っていて、こういう記事を読みたいと願っている読者は多いのだろうなと。私はたまたま首都圏に住んでいるために、新聞というとどうしても全国紙のことを考えてしまいますが、こうした西日本新聞のような地方紙のありようを見ていると、「新聞なんてネットに比べたら情報が遅いし、内容も希薄」だなんて言ってはいられないなと。
 
これから、出張の際には、その土地の新聞をもっと丁寧に読んでみようと心に誓った私でした。
 
 
◆西日本新聞 「ATLシンポジウム」
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/177786
 
↓ HTLV―1(ヒトT細胞白血病ウイルスT型)についてはこちらがわかりやすいです
◆見過ごされたウイルス
http://www.nhk.or.jp/hot/2010/03/10.html
 
 
 
posted by 神原サリー at 11:21| Comment(0) | TrackBack(1) | サリーのひとりごと

2010年06月14日

プロアクティブの自販機、その原型をサンフランシスコ国際空港で発見!

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こんにちは。顧客視点アドバイザーの神原サリーです。
 
いつもお世話になっているデザイナーさんの会社が恵比寿にあり、お気に入りのショップが入っていることもあって、アトレ恵比寿によく立ち寄ります。そこで昨年秋ごろからでしょうか、テレビCMでおなじみの「プロアクティブ」の自動販売機が置かれているのに気づいて「化粧品の自動販売機とは、珍しいなあ」と気になっていました。
 
プロアクティブといえば、ニキビケアのための基礎化粧品。アメリカで生まれ、現在では世界65か国で販売しているようです。でも、実店舗はなく電話やWEBサイトから申し込んで購入する通信販売のみ。いくら60日間無料で試せるとうたってはいても、こうした通信販売に抵抗がある人もいることでしょう。すでにテレビCMで認知度は上がっているはずなので、どこか(実店舗)で気軽に買えるようになれば、「ニキビケアで悩んでいて試してみたいけれどなんとなく敷居が高かった人の背中を押すきっかけになりそうです。
 
でも、それにしてもパイロット店舗を出すのではなく、無人の自動販売機で化粧品を買わせようというのはチャンレンジャーだなあと思っていたのですが…
 
先月、サンフランシスコ国際空港から成田に向かう便の時間調整で空港内をうろうろしていたら、日本で見かけたのと似たようなプロアクティブの自販機を見つけ、「ああ、これが原型なのだ」と納得しました。こちらは、トラベル用のセットという位置づけになっています(冒頭の画像)。
 
こうした実績を経て、日本でも自動販売機型のショップの展開に踏み切ったということですね。
 
 
現在、日本では約30か所に「プロアクティブショップ」が設置されているようですが、私はなぜかこの自販機に遭遇する率が高いようで、先週出張で訪れた福岡でも、キャナルシティ博多と、マリノアシティ福岡の2か所で見かけました。
 
機会があったら、プロアクティブショップの売れ具合について、ぜひお話をうかがってみたいなと思います。
 

2010年06月13日

婦人画報VS家庭画報の“附録対決”と電子書籍のこと

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こんにちは。顧客視点アドバイザーの神原サリーです。
 
ここのところ、話題になっているのがキンドルやiPadの登場による電子書籍のこと。特に、雑誌の世界は競争が激しくて休刊や終刊が相次いでいます。でも、そんな中でも元気があるのが、宝島社の取り組みで有名になった附録の充実。いまや女性誌では、毎号バッグがおまけになっていて、どちらが主役かわからないほどです。
 
でもね、そんな附録合戦は若い子向けの女性誌ばかりだと思っていたら大間違い! 現在発売中の婦人画報と女性画報では、破格の附録をつけてマダムたちの「これは素敵!」を狙っています。
 
家庭画報ではショパンの生誕200年を記念して、本誌ではユーミンの特別レポートを、特別附録ではショパンの名曲16曲が収められたCDがついています。
 
いっぽうの婦人画報では、「おいしい京都」と名付けた有名料亭137軒の情報が美しい写真と詳細な取材記事と共に掲載されている別冊付録がついています。
 
で、どちらも1100円! 先日、美容院でこの2冊の老舗女性誌を見て、「なんだかすごいことになっている!」とびっくりした次第です。私が15年近くお世話になっている美容院「ブレイク・スルー」(千葉県松戸市http://www.h2.dion.ne.jp/~break-t/)では、完全予約制をとっていることもあってか、この雑誌にもすでに「○○様、予約済み」の文字があり、今回の特集と特別附録がいかにご婦人方の心を揺さぶっているのかがよくわかりました。
 
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でもね、今さらの指摘かもしれませんが、1冊あたりの本誌の重さが尋常ではありません。美容院でひざに置いてみているだけでも疲れるし、ましてや買ってかえるなんてもってのほかの重さです。定期購読を視野に置いての構成としても、これは辛いんじゃないかなあと思いました。
 
婦人画報の重さがギリギリ耐えられる感じで、今号の家庭画報は重すぎかなと思います。年がいもなく、いまだ愛読している女性誌(ファッション誌)がドマーニなので、ピントがずれているかもしれませんが、電子書籍問題が話題になっている今、やはり、1冊の重さは見直したいところなのではないでしょうか。
 
本分の文字のQ数をギリギリまで大きくして妙齢の女性に配慮していることは素晴らしいですが、たぶん次にとるべき道はあるのではないかと。
 
iPadの発売に合わせて、ヴォーグが紙とは違う発信の仕方を打ち出していることはやはり素晴らしいと思います。これからの日本の雑誌のあり方、注目したいなと思います。
 
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